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話題のおつり投資とは? 小さい金額でコツコツ運用!

おつり投資とは、小さな金額でコツコツと運用できるスマホのアプリです。クレジットカードを利用して買い物をするたびに、端数の金額を自動的に投資にまわし、運用します。手軽に利用できますので、投資をしてみたいけれどきっかけがつかめなかったという人にはおすすめです。

今回は、おつり投資とはどのようなものか、おつり投資のメリットとデメリット、おつり投資に向いている人、およびおつり投資の始め方についてご紹介します。

おつり投資とは?


最初に、おつり投資とはどのようなものなのか、その概要を見ていきましょう。

おつり投資とは小さな金額でコツコツと運用できるスマホアプリのこと

おつり投資とは、小さな金額でコツコツと運用できるスマホのアプリのことです。初心者でも気軽に投資に参加できると話題になっています。

買い物をすると自動的に端数が投資にまわされる

おつり投資は、登録しているクレジットカードや電子マネーで買い物をした際に、金額の端数(=おつり)が自動的に投資にまわされるようになっています。

「おつり」が計算される際の単位は100円、500円、1,000円の3通りに設定でき、120円の商品を購入した場合なら、おつりの金額は設定された単位によって次のようになります。

設定単位 おつり
100円 80円
500円 380円
1,000円 880円

設定される単位が大きくなれば、それに応じておつりの金額も大きくなります。単位の設定を選ぶことで、買い物の際にどのくらいの金額を投資にまわすかを調整することができます。

おつり投資の運営会社はトラノコとマメタスの大きく2つ

おつり投資の運営会社は、「トラノコ」と「マメタス」の2つがよく知られています。トラノコとマメタスのそれぞれの詳細は、次の通りです。

  トラノコ マメタス
運営会社 TORANOTEC株式会社 ウェルスナビ株式会社
投資口座 トラノコ ・WealthNavi
・WealthNavi for 住信SBIネット銀行
・WealthNavi for ソニー銀行
・WealthNavi for 横浜銀行
対応している家計簿アプリ ・トラノコおつり補足サービス
・Moneytree
・マネーフォワード
・Zaim
・Moneytree
初期費用 なし 1万円以上の入金が必要
月額利用料 300円 無料
運営手数料 年間0.3% 年間0.5%~1%
出金手数料 1件あたり300円 無料
ポイント投資 ・RealPay
・G-Point
・NetMile
・Point Town
・ANAマイル
なし
自動的に分散投資をしてくれる

おつり投資では、初心者でも参加しやすいよう、自動的に分散投資の設定をしてくれます。分散投資とは、日本と海外の株式や債券、商品取引など、値動きの異なるさまざまな商品に分散して投資することにより、リスクを抑え、大きな損失を防ぐものです。

トラノコとマメタスはいずれも、利用者のリスク許容度により異なったファンドを以下のように選べるようになっています。

● トラノコはリスク許容度により3種類

トラノコは、リスクの許容度によって3種類のファンドが選べるようになっています。

リスク許容度 安定重視 バランス重視 リターン重視
ファンド 小トラ 中トラ 大トラ
● マメタスは6つの質問でリスク許容度を判定

マメタスでは、6つの質問によりリスク許容度を判定し、それに応じたファンドが自動的に選ばれます。

[ マメタスのリスク許容度を判定するための質問 ]
1. 年齢
2. 年収
3. 金融資産
4. 毎月の積立額
5. 資産運用の目的
6. 株価が1ヶ月で20%下落したらどうするか

とりあえず投資を始めてみたい人にはおすすめ

「投資を始めてみたい」と思いながらも、これまでなかなかきっかけがつかめなかった、という人も多いでしょう。おつりで簡単に投資ができるため、とりあえず投資を始めてみたいと思う人におすすめです。

おつり投資のメリットとデメリット

おつり投資にどのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。

おつり投資のメリット
○ 初心者でも手軽に投資ができる

おつり投資の大きなメリットは、初心者でも手軽に投資ができることです。

投資というと、初心者には近寄りがたい、敷居の高いものだと感じる人も多いでしょう。おつり投資は、買い物のたびに少額の資金を自動的に投資にまわし、運用をしてくれます。初心者でも手が届きやすい投資の方法だといえるでしょう。

○ 投資先は自動的に選んでくれる

投資先を自動的に選んでくれることも、おつり投資のメリットです。

初心者が投資を始める際、具体的に何に投資をしたら良いのかわからないことが多いものです。おつり投資は、リスク許容度に応じた最適な投資先を自動的に選んでくれます。

おつり投資のデメリット
○ クレジットカードや電子マネーを使っていないと利用できない

おつり投資はクレジットカードや電子マネーで買い物をした際に、その端数を貯めていくシステムのため、クレジットカードや電子マネーを使っていない人は残念ながらおつり投資を利用することはできません。

○ 最初は赤字になることもある

おつり投資で投資を始めると、手数料の方が高くなり、最初のうちは赤字になることがあります。ただし、長期にわたっておつり投資を利用していくことで赤字のリスクは軽減され、きちんと利益を得られることが期待できます。

おつり投資に向いている人


おつり投資に向いているのがどんな人なのかを見ていきましょう。

投資を始めてみたい人

おつり投資に向いている人の第1は、「投資を始めてみたいけれど何から始めればいいか分からない人」だといえます。

投資を始めてみたいと思っていても、きっかけがつかめないことは多いでしょう。おつり投資なら、スマホで利用できますので手軽ですし、買い物の際に端数を投資にまわすだけですから少しの資金で投資ができます。投資先も自動的に選んでくれるため、何から始めてみればいいか分からないという人にもおすすめです。

おつり投資は、投資の入門として適当なものだといえるでしょう。

お金を貯めたいけれどなかなかうまくいかない人

おつり投資は、買い物のたびに自動的に資金を投資にまわしてくれるため、お金を貯めたいと思っているけれどなかなかうまくいかない人も、おつり投資には向いています。
おつり投資は投資ですから、銀行の預金とは異なり元本は保証されません。しかし、リスクを低く抑えて利用すれば、貯蓄としても十分考えることができるでしょう。

老後の備えをしておきたい人

老後の備えをしておきたい人にとっても、おつり投資はおすすめだといえるでしょう。

老後の備えは、早くから始めるにこしたことはありません。おつり投資は、長期にわたってコツコツ投資をするため、将来の為の資産形成をすることにも向いています。手軽に利用できますので、今日からでも老後の備えをスタートすることができるでしょう。

おつり投資の始め方

おつり投資を始めるための方法を、トラノコを例にとって見ていきましょう。

1. 投資の口座を申し込む

おつり投資を始めるためには、まず投資のための口座を申し込みます。口座を申し込むにあたっては、生年月日などの必要事項を入力することのほか、運転免許証などの本人確認書類が必要です。

2. 家計簿アプリやクレジットカード、銀行口座を登録する

次に、おつり投資がおつりデータを取得するための家計簿アプリ、おつりデータを補足するクレジットカード、および投資資金を引き落とす銀行口座を登録します。

3. ファンドを選択する

おつり投資で利用するファンドを選択します。ファンドは、リスクの許容度に合わせて選べるようになっています。

まとめ

以上で見てきたように、おつり投資を利用することにより、長期の分散投資を手軽に行うことができます。初心者にもおすすめの投資の1つだといえるでしょう。

初心者におすすめの投資は、おつり投資のほかにも「つみたてNISA」や「iDeCo」などがあります。それぞれ少額からの投資ができますので、自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。

【 参考URL 】
トラノコ
マメタス