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メリットが多い投資信託だけど、デメリットも知ってから始めよう

リスクが低く、初心者でも始めやすいとされる投資信託。メリットが多い一方で、デメリットも存在します。購入してから後悔することがないよう、投資信託を始める前に仕組みを知っておきたいですね。メリット・デメリット双方を解説します。

投資信託ってどんな投資方法?

投資信託は、私たちが投資家として運用の専門家(ファンドマネージャー)にお金を預け、運用してもらう投資手法です。ファンドマネージャーは投資家に代わって世界中の株や債券・不動産等に投資し収益を上げます。その利益を投資家は受け取ることができるのです。これが投資信託の基本的な仕組みです。

投資信託には多くの商品があり、投資先を国内もしくは海外に限定したものや、購入対象を債券に絞ったものなど、さまざまなものがあります。多くの商品の中から自分のニーズに合ったものを探すことが求められます。

投資信託を始める前に、投資家が自身のニーズを把握しておかなければならないですね。リスクはどの程度取るのか、リターンはいつまでにどの程度欲しいのかを明確にしておきましょう。リスクが高いほどリターンが大きいのが投資の原則です。そのため、「リスクは抑えたいから先進国の公社債の比率が多い投資信託にする」、「多少リスクがあってもリターンが欲しいから値動きの激しい新興国に投資している投資信託にする」など、自身がとれるリスクと欲しいリターンをてんびんにかけながら投資先を絞っていきましょう。

投資信託 3つのデメリット

投資信託を始める前に理解しておきたいデメリットや注意点を、3つの視点からご紹介します。

デメリット1 元本保証ではない

一般的に投資信託は、株式投資などに比べリスクが小さいと安心してしまいがち。しかし投資なので元本割れのリスクがあります。ただ、元本割れをしても、保有していれば再び持ち直すこともあります。値下がり局面では投資信託を損切り(解約)するか、保有しておくか決断しなければなりません。プロに運用を任せても売り買いの最終的な判断から逃れることはできません。

なお、長期投資になればなるほど運用リスクは減るとされています。そのため、半年から1年程度の短期的な運用を目的としている人には向かないかもしれませんね。

デメリット2 運用に際して経費がかかる

申込・保有中・解約時、それぞれに諸経費がかかります。特に保有中継続して発生する管理費用については、日々の利益を圧迫するものなので注意が必要です。この管理費用は「信託報酬」といい、料率は投資信託ごとに異なります。保有している信託財産に料率をかけたものが日々信託財産から差し引かれていきます。支払う経費ではないので、負担が見えにくい費用である点も注意が必要です。

「損を出している場合でも管理費用が徴収されるのは納得できない!」と考える人は、投資信託の購入には慎重になった方がよいでしょう。

デメリット3 配当金の仕組みが難解

配当金のある投資信託は多いですが、この配当金には「普通分配金」と「特別分配金」の二種類があります。普通分配金は利益から拠出されるものですが、特別分配金は元本を切り崩して拠出されるため、その分基準価格が低くなります。「分配金が多い=利益を上げている投資信託」と誤解しないようにしましょう。

さらに、普通分配金は利益から拠出されているので課税されますが、特別分配金は元本の切り崩しなので非課税です。一見すると、非課税である特別分配金のほうがお得な気がしてしまいますが、仕組みをしっかり理解することが大切です。分配金を投資判断の材料にする場合は、分配金の内訳も注視しなければなりませんね。

投資信託 3つのメリット

デメリットや注意点からお伝えしましたが、メリットもしっかりあります。こちらも3つの視点からご紹介します。

メリット1 分散投資が可能

投資信託では信託財産を複数の商品や地域に分散して投資するのが主流です。個人では難しい外国の株や不動産などへの分散投資も、投資信託なら可能です。「デメリット1」で元本保証でないことを指摘しましたが、さまざまな資産に分散投資することでリスクを分散することができます。

メリット2 ファンドマネージャーが運用してくれる

専門家に運用を任せられるのは大きな魅力です。その時々で変化する経済情勢に合わせて商品の入れ替え・買い増しなどを行ってもらえます。信託報酬がかかる点を「デメリット2」で取り上げましたが、知識も経験も豊富な専門家に運用してもらうためには必要な経費といえます。

メリット3 小口投資ができる

投資信託は1,000円程度から購入可能な金融機関が多いです。現在投資に回せる資金がなく、毎月の生活も余裕がない。そんな人でもできる範囲で購入することができます。どの投資信託を選択していいのか迷ったときに、支出できる金額の範囲で複数の商品を購入することも可能です。

経費や仕組みに関する注意点はありますが、総合的に安全性が高いといえる投資手法でしょう。メリットとデメリット双方をよく比較することが大切ですね。

投資信託を始めるときは、ニーズの明確化や商品理解が不可欠

「少額で始められる」「プロが運用してくれる」など多くのメリットがある投資信託は、初心者でも気軽に始めやすい投資方法です。しかし投資である以上、一定のリスクや注意点があることを忘れてはなりません。始める前に、自分がどんな運用をしたいのかを整理しておくと、選択のミスマッチも回避できるはずです。デメリットも認識したうえで、自分のニーズに適した投資信託を購入しましょう。